郷土愛を育み地域の素晴らしさを伝える(佐世保女性会)
興味深そうに聞き入る園児たち。
佐世保商工会議所女性会のメンバーが結成した「佐世保市歌を歌い継ぐ会」が、注目を集めている。
佐世保市歌は、市政50周年を記念し、昭和27年に制定されたもの。詩人の北原白秋のまな弟子で、同地を拠点に活躍した歌人・辻井一郎が手掛けた歌詞には、佐世保の豊かな自然や文化が盛り込まれている。
しかし、近年、この歌を知る市民が少なくなってきたことから、同女性会は平成22年に「佐世保市歌を歌い継ぐ会」を結成。次世代を担う子どもたちをはじめ、一人でも多くの市民に歌の魅力を伝え、慣れ親しんでもらうことで、地域の素晴らしさを認識し郷土愛を育んでもらおうと活動を続けている。
これまで、市内の幼稚園などを訪問し約430人に歌を披露。子どもたちが歌詞の内容を理解しやすいよう、歌詞に出てくる名所を描いた絵とともに紹介している。
同女性会の松尾美代子会長は、「幼稚園児たちは覚えるのが早く、いつもビックリさせられる。機会があれば、さまざまな場で歌を披露していきたい。これからも地道に活動を続け、より多くの市民に『佐世保市歌』を伝えることで、さらなる地域活性化につなげていきたい」と笑顔で語っていた。