伝説にちなんだ手拭い作製 恒例「うねめまつり」で販売、文化伝える(郡山女性会)
郡山商工会議所女性会は、郡山市に伝わる「采女伝説」にちなんだ手拭いを千枚作製し、8月2日から4日まで市内で開催された「第54回郡山うねめまつり」で販売した。手拭いは、郡山市の歴史や文化を多くの人に知ってもらおうと作製したものだ。采女とは、奈良時代に朝廷で帝に仕えた女官のこと。同市では、その昔安積(現同市安積地区)を訪れた帝に気に入られ、年貢の軽減と引き換えに采女として奈良の都へ上った春姫が、村に残した恋人を亡くして後を追い池に入水する悲しい物語が言い伝えられている。1965年から続くうねめまつりは、安積郡9カ町村が郡山市と合併した際、市民が一体となれるようにとこの釆女伝説を主題にして始まった。
手拭いには地元の画家・書家による春姫の絵と、帝が安積を訪れた際に春姫が詠んだという和歌が描かれている。今回のうねめまつりでは女性会メンバーらがそろいの浴衣にこの手拭いを着用して手拭いを販売したほか、同所主催「ゆかたdeうねめコンテスト」参加者へ参加賞として贈呈、また、延べ40団体が大通りを踊り歩く「踊り流し」に参加し華やかな踊りを披露した。