「第1回女性起業家大賞 審査員所感」 (順不同)
大阪商工会議所 会頭 田代 和 氏
記念すべき第1回目の「女性起業家大賞」は、全国の女性会から優れた応募が寄せられ、まさに甲乙つけ難いハイレベルな接戦となりました。それぞれが女性特有の感性やアイデアに富んだおりましたが、ビジネスプランを実際の商売に仕立て上げる手法と、それを広げるビジネス展開の差で少し優劣が付いたようです。次回以降も「先ず隗より始めよ」の気概をもって多数のご応募をご期待申し上げます。
名古屋商工会議所 会頭 磯村 巌 氏
今回、ご応募頂いた方々は、いずれも女性らしい視点で素晴らしいビジネスをされておられる女性起業家でございました。空洞化やデフレ経済が中小企業に深刻な影響を及ぼしておりますが、皆様方のように前向きな姿勢で新事業に挑戦し、新たな市場を開拓することは必ずや地域経済の活性化に繋がって参りますので、常にチャレンジ精神を忘れず新しいことに挑戦しつづけて頂きたいと思います。受賞者を始め皆様方の更なる発展・飛躍を祈念いたします。
横浜商工会議所 会頭 高梨 昌芳 氏
「感動・変革への挑戦」をキーワードに実施された全国商工会議所女性会連合会の「女性会起業家大賞」は、全国から42社の応募があり、女性の感性や創造力を生かした経営の中に、しなやかさ・成功への強い信念が感じられました。横浜からは、(株)KAORUKOの杉本薫子さんがブライダルフラワーの第一人者として見事「優秀賞」に輝き、本当に喜ばしい限りです。これを機に地域における起業意欲が高まり、経済の活性化に繋がればと祈念します。
京都商工会議所 会頭 村田 純一 氏
全般的には、現実的で完成度が高く、ニーズにあった事業展開が多数あった。ただ、起業家としての意欲や思いの強さは、理解出来るが、既に成熟した業種もあり、更なる発展が難しいと感じられるものもあった。その中で、特に面白く思えたものは、女性の視点と女性特有の能力が発揮出来る事業や人に優しく環境に配慮した事業、そして、少子高齢化社会を見据えた事業は興味深かった。また、情報化時代を意識した事業は、時代をうまく捉えた、今日型ではないか。
神戸商工会議所 会頭 大庭 浩 氏
各賞受賞の皆様、おめでとうございます。昨秋の全商女連総会では、ご挨拶させて頂くとともに、本賞授与の役割を仰せつかりましたが、「21世紀は女性の時代」そのままの熱気あふれる会場の雰囲気に圧倒される思いでした。応募者全員が、それぞれに優れた経営理念を持たれ、優劣つけがたいものでしたが、総じて日頃の経営に対する情熱、鋭い感性、弛まぬ創意工夫に感動しました。こうした女性起業家のパワーが日本経済再生の原動力となるものと大いに期待しております。
日本商工会議所 専務理事 植松 敏 氏
各賞受賞者の皆様、おめでとうございます。
受賞者の方々をはじめ応募者の皆様方は、日々、経営革新・創意工夫に取組み、理想とする企業経営を目指して行動されている女性であります。現下の厳しい経済環境の中、このように女性の方々が多く全国各地で活躍することは心強く、日本経済の発展のためますます大きな力を発揮されることを期待します。
全国商工会議所女性会連合会 会長 小泉 清子 氏
今回の応募者に共通している点は、知恵を生かして、生活文化に根付いた事業展開をしているところです。情熱を持って、楽しい、魅力ある商品・サービス(モノ)をつくり、自ら行動し、従業員育成、社外ネットワーク(ヒト)作りに力を尽くし、創業期の大変な時期に着実に経営(カネ)していく姿に、大いに魅せられました。15年度は、どんな素晴らしい女性起業家との出会いが待っているのか大変楽しみです。
全国商工会議所女性会連合会企画・調査委員長 冨田 俊子 氏
「女性起業家大賞」の表彰事業を初めて実施させて頂きましたところ、全国各地から42件ものご応募を頂きました。最優秀賞を受賞されました潟Nック・チャムの藤田社長さん始め皆様方のビジネスは、女性らしい柔軟な発想に溢れた素晴らしいものばかりであり審査に大変苦労致しました。皆様方におかれましては、あとに続く全国の女性起業家のお手本として一層発展されますことを祈念いたします。
全国商工会議所女性会連合会企画・調査委員会副委員長 吉川 稲美 氏
今回の応募内容を拝見した限り、技術力や斬新なアイデアというよりも、現状を改善・向上させようという、生活感のある起業が多かったように思います。安全な食、健康関連商品、日本の伝統文化の保護・後継者の育成、障害者・高齢者向けの福祉関連サービス、教育など、どれも女性らしい視点から社会貢献していこうという意気込みを感じました。そうした女性の感性と行動力を女性会でサポートしていき、これからの日本経済に活力を見出して行けましたら嬉しく思います。
全国商工会議所女性会連合会企画・調査委員会副委員長 吉岡 和子 氏
昨年9月24日東京商工会議所会館において女性起業家大賞審査会に参加させていただきました。募集し始めてから締め切りまで比較的短期間であったにもかかわらず、とても優秀な方たちの応募が多かったことに感銘いたしました。言葉を変えれば、女性起業家がこれだけ多いことは、社会の変革が進んできたことの証しだとの感を深くしました。とりわけ印象深く嬉しく思ったのは、わが四国ブロック代表の「クックチャム藤田敏子さん」が最優秀賞に選ばれたことです。女性経営者らしく細やかでやさしい母親のような視点からの経営手法は多くの方たちの共感を得たことでしょう。あとでご本人にお会いしてみると、とてもチャーミングで、活力の溢れる女性で、これからが楽しみのような方でした。次年度も引き続き素晴らしい女性起業家が大勢応募されるように念じております。
(株)日本能率協会コンサルティング最高顧問・シニアコンサルタント 近藤 修司 氏
●「成功する女性起業家はありたい姿をこだわっている」
成功している女性起業家はありたい姿の実現を追及している。そのポイントをまとめてみた。
1.徹底してお客様の立場に立ち、現場主義で改善し続けること。
2.自分自身の困ったことの克服体験をビジネスの基盤にすること。
3.自分でできる事から小さく初め、試行錯誤を繰り返し個性的ビジネスモデルを確立すること。
4.仲間を信頼し、理念追求型の経営を実践すること。
5.常に人間性の向上に夢を膨らませ、ありたい姿の実現に創意工夫すること。
●「美しく 地道に起業 夢みのる」 近藤修司
経済産業省大臣官房政策評価広報課 藤井健也 氏