女性起業家大賞

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~顕彰制度創設20周年記念!~
女性起業家大賞に「エクセレント賞」を新設
~受賞後、20年間事業を継続・成長させた女性起業家6名を表彰~

全国商工会議所女性会連合会(市瀬優子会長・美和商事㈱社長/以下、全商女性連)は、今年度で「女性起業家大賞」(以下、同大賞)が第20回を迎えたことを記念し、同大賞に「エクセレント賞」を新設しました。
「エクセレント賞」とは、同大賞を受賞後、20年間事業を成長させ、現在においても活躍されている方を表彰するものです。今年度は2002年に実施した「第1回女性起業家大賞」を受賞され、事業を継続している6名を表彰します。
全国で約2万1千の女性経営者ネットワークを持つ全商女性連は、2002年に「女性起業家大賞」を創設し、女性ならではの視点で革新的・創造的な企業の創業や経営を行い、事業を成功させている創業10年未満の女性起業家を毎年、顕彰・支援してきました。受賞された多くの女性経営者の皆様は、その後も成長を続けられ、社業の発展はもとより、地域活性化、社会貢献など各方面で活躍されております。

「エクセレント賞」受賞者一覧

藤田敏子さん

藤田 敏子 さん
株式会社クック・チャム 代表取締役社長

URL:http://cookchum.co.jp/
所在地:愛媛県新居浜市

【事業内容の紹介】
おかずのお店「クック・チャム」のチェーン展開、「キットシステム」による店舗へのキット食材の製造・供給、FC事業(社内独立含む)、障がい者事業(就労継続支援A型)、外食事業、高齢者事業(NPO法人)

【受賞後20年を経てのコメント】
「おかず屋日本のお母さん」の惣菜店が現在、北海道から長崎まで73店舗あります。平成22年から、障がい者事業をスタートし、北海道、愛媛、福岡に70人が従事し、農業や食堂にも参入しております。今まで出来立てのおかずを大皿に入れ、バイキング方式で販売しておりましたが、コロナ禍で全否定され、即個食販売に切り替え、夕方の減少分を昼の弁当で乗り切っております

ぽぁ~と、あたたかな明かりが灯っている町のおかずやさん

受賞以来心がけた事は、社員の起業をサポートする仕組みづくりです。現在25名の社長が誕生し女性社長は13名です。この20年、自分の夢を社員と共有しそれを実現するために、高齢者・障がい者・若者が、年齢や個人の能力に応じた仕事や対価を受け入れ、レストランや作業場、農園、グループホームなどで働いて生きていける「循環型の生涯現役村」を創って参ります。起業される方には、「①常に夢をもって粘り強く諦めない」「②人様に喜んで頂けるように小さな事にも真心を込める」を胸に頑張ってほしいです。

佐藤孝子さん

佐藤 孝子 さん
古河和装 代表

URL:https://kimononotakumi.com/
所在地:茨城県古河市

【事業内容の紹介】
振袖、訪問着など各種長着の他、コート、作務衣、リメイクなどあらゆる和服を仕立てています。事業所員はみな和裁と着付けの国家資格を有する技能士です。職業訓練校を併設し、人材育成にも積極的に取り組んでいます。

沖縄紅型染の総模様の振袖。
ミスの第一礼装として仕立てました

【受賞後20年を経てのコメント】
この度はエクセレント賞という名誉に接し誠に嬉しく思います。和裁は伝統文化であり、その技能は一朝一夕には身に付きません。千年の歴史と先人の知恵が凝縮された技能を若い人たちに伝えていくことが私の使命と思い今日に至っております。この20年間には全技連マイスターや茨城県ものづくりマイスターなど優秀な技能士を世に送り出し、技能五輪全国大会では金メダル2名をはじめ数々のメダリストを輩出することができました。私自身も2005年に厚生労働大臣表彰「現代の名工」、2009年には黄綬褒章をいただきました。今後は、ファッションとしてきもの文化に親しめるようなリメイク作品を展開していきたいと思います。現在会長を務める全国和裁着装団体連合会では、コンクール形式の展示即売会を実現しました。これから起業する皆様へ、変化を恐れず自分で選んだ道を信じて進んでください。道のりは遠くても必ず辿り着けるはずです。

杉本薫子さん

杉本 薫子 さん
株式会社KAORUKO 代表取締役社長

URL:http://www.kaoruko.co.jp/
所在地:東京都中央区

【事業内容の紹介】
花屋(KAORUKOフローリスト銀座)、フラワーデザイン提供、ブライダル、花のスクール、講義、アーティスト(日本政府公式海外でのフラワーショー、日本の花のPR促進等)、文化人(執筆、講演)チャリティー活動等

【受賞後20年を経てのコメント】
2021年12月はドバイ万博を手掛けます。日本館で日本としてのおもてなしの花を国賓や王族をお迎えするスーパーVIPルームの花を担当し、フラワーショーも行います。ここ数年は日本代表として花で国と国をつなぐ文化貢献として、日英文化季間、パリジャポニスムも担当してきました。長年のアーティストとしての海外での挑戦の積み重ねにより前例の無い存在となれたことは、日本での仕事においても信頼、実績となっております。時代にあわせて活動の様子をSNSで発信することがブランディングや販路拡大にも役立ちます

銀座4丁目の旗艦店はSNSでの発信で顧客拡大し時代をリード

起業家として自認をしたことは無いのですが、時代の先行きを感じ取り、人がやっていないことに挑戦してきたすべてが、ビジネスにもライフワークにもつながったと思います。そこに至るまでは子育てをしながらの苦悩と苦労、自分が未熟故の仕事の失敗は数知れずでしたが、転んでもそこから学び次に生かす、その精神で日頃の地道なコツコツと夢への挑戦の両輪、お金にならないことでもありがたく挑戦をすることが次の扉をいつも開けてくれ、20年が経ったように思います。

東條初恵さん

東條 初恵 さん
株式会社シラネパック 会長

URL:http://www.siranepake.co.jp/
所在地:山梨県南アルプス市

【事業内容の紹介】
段ボール・紙器の製造販売、包装資材の販売、コインランドリーの経営、土木建築資材の販売

【受賞後20年を経てのコメント】
起業のきっかけは45歳の時です。それまでは団体職員として勤務していました。当時、「人生80年」という言葉を聞くようになり、あと半分(約40年)をどのように生きようかと考え、女性起業家になろうと決心し、甲府商工会議所へ飛び込みました。起業後、商工会議所で知り合った女性起業家の皆様と活動を行い、県内に「やまなし女性異業種の会」を設立しました。そして、県内外、さらに海を越えた多くの女性起業家との交流を通じ、取引が生まれるまでになりました。若い起業家の方々におかれては、経営者同士の強い結びつきを持たれるとともに個々の企業の発展に期待しています。

また、20年前の通信環境は、電話やFAX、郵送などでしたので、連絡に時間がかかりました。今は、ボタン1つ数秒で全世界につながり、リモートで会議も可能な端末をバックに入れて持ち歩き、いつでもどこでも24時間通信が可能という、世の中の変化の速さに驚いています。ITを十分に利用し、これからの起業家の皆様のご活躍と企業の発展をご祈念申しあげます。

武藤正子さん

武藤 正子 さん
株式会社すまいる情報光が丘 代表取締役社長

URL:http://www.smilehikari.com/
所在地:東京都練馬区

【事業内容の紹介】
23区最大(12,000戸)の光が丘パークタウン。分譲団地の売買仲介・賃貸仲介の№1不動産会社です。「住宅の引き渡しから本当のサービスが始まる」を理念に、地域になくてはならない会社を目指しています。

【受賞後20年を経てのコメント】
第一回女性起業家大賞「特別賞」受賞から早や20年。創業時より、26年間無借金経営を貫いております。そのためには、お客様に喜んでいただくいろいろな取り組みをしました。単なる不動産チラシではなく、地域に役立つミニコミ紙「週刊すまいる情報」を配布しました。今では1270号となり、市民権を得ています。

光が丘団地専門の不動産会社。売買実績が1182件となりました

また、社の一室をサロンにし「絵手紙」「スペイン語講座」「野鳥入門」などの講習会、「薬師寺講話会」「老人ホーム見学会」「保険見直し、弁護士、司法書士、税理士相談会」など、スタッフ皆で時流に合った企画をし、地域の方々に参加していただいています。まさに、「ひたすらやり続ける、継続は力なり」です。常々私は、不動産仲介業はサービス業。つきつめると問題解決業だと思っています。コロナ禍であろうと業種を超えて、ここにビジネスのヒントがあると確信します。事業に携わるすべての女性達が生き生きと輝くことを願ってやみません。

山崎比紗子さん

山崎 比紗子 さん
株式会社ヒサコネイル 代表取締役

URL:http://www.hisakonail.jp/
所在地:大阪市北区

【事業内容の紹介】
ネイルサロン経営、ネイル専門スクール経営

ネイルサロンbyヒサコヤマサキ ディアモール店は、落ち着いた静かなスペースでお客様に人気があります。

【受賞後20年を経てのコメント】
全国商工会議所女性会の第1回 「女性起業家大賞」でグロース部門特別賞を拝受いたしましてから、20年の月日を経て「エクセレント大賞」が新設され、再び受賞の栄誉をいただきましたこと、深く感謝申し上げます。多くの皆様のご支援と励ましのお蔭でございます。ネイルケア(爪のお手入れ)を日常の身だしなみになるように、全国に普及したいと願ってやり続けてまいりましたが、今や「爪⇒ネイル」と言われるように、10代から90代の幅広い層や芸能界、アスリート、手先を使う職業の方々も爪のお手入れやおしゃれに気を遣うようになってまいりました。2014年、ネイルビジネスは日本標準産業分類で「ネイルサービス業」として新設され、ネイリストは専門職として認められるようになり、永年の取り組みが評価されました。私はネイル一筋、波乱万丈の中で大きな夢と希望を失わず、コツコツ続けてきてほんとうに良かったと思っております。

私の大きな願望は、ネイリストが美容師のように国家資格になることです。(海外の先進国ではほとんどの国が国家資格で、米国は州政府ごとの認可です)日本も国家資格になれば、正しい教育と技術をしっかり学んでいるネイリスト達の職域も広がりより一層社会のお役に立てると確信しております。

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