全国商工会議所女性会連合会 会長挨拶
「新時代の未来を共に築く　より速くチャレンジ、より強くチェンジ」

会長　畠山　笑美子
東京商工会議所女性会　会長

全国商工会議所女性会連合会は1969年、「新しい時代の動きに適合した経営の近代化に努める」、そして「女性経営者として日本経済の発展に寄与すること」を高らかに宣言し、創設されました。まさに今の時代の女性会活動の拠り所になる素晴らしい宣言であると思います。

その後、半世紀を超える時を経て、今や417女性会、約20,000人の会員を有する日本最大級の女性経営者団体に成長いたしました。これまでの長い歴史の中で、歴代の役員の皆様が叡知を結集され、築かれてきた歴史と伝統を継承・発展させつつ、また、女性の活躍推進が求められる中での会長就任ということもあり、身の引き締まる思いでございます。

2016年から施行された「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」において、豊かで活力ある社会の実現を図るために女性の活躍が推進されている中で、私たち女性会が培ってきたノウハウを生かし、女性会が中心となり世の中へ働きかけていく必要性を感じております。私たちの役割が重要であり、会長として責務を全うしてまいりたいと存じます。

さて、新型コロナウイルス感染症の蔓延により、世界中が急激に変わりました。働き方を始めとして生活スタイルも従来とは違う世界になり、例えるなら、何が起こるかわからない、行く手を阻まれる、嵐吹き荒れる荒波の中で航海している様な状況と言えるでしょう。このような次々に新しいスタイルへと変わっていくこの瞬間も、変化の激しい時代に、未来を共に築くには、変化を恐れずに素早く対応するチャレンジ力と、強い意志で勇気をもってチェンジする力が必要となります。この難しい状況下で女性の活躍を進めていくためにも、「新時代の未来を共に築く　より速くチャレンジ、より強くチェンジ」というスローガンを掲げ、全国の皆様とともに活動をしてまいりたいと考えております。

また、このスローガンのもと、3つの視点を軸に活動を展開してまいりたいと存じます。
①「後進の育成」新時代に対応して前進していくため、後進の育成に努めたいと存じます。
②「若い人や新しい人の登用」これからを担う若い人を支えるため、会員同士のつながり・商工会議所や社会との繋がりを強化していきたいと存じます。
③「女性の活躍」女性経営者ならではの積極性やアイディアを活かした事業展開による地域社会へ貢献していきたいと存じます。
上記3つの視点を軸として、新時代に対応して前進していく女性会として活動を行ってまいります。

これからどのように世の中が変化していくか不透明ですが、世の中の変化に対応すべく速いチャレンジ、より強くチェンジをしていく必要があります。ただ、歴史ある女性会のノウハウも大変貴重であり、伝統を守りつつ新しくしていく共存が必要だと考えております。このような新時代を一緒に築いていただけますと幸いでございます。

全ては会員のために、役立つこと、喜ばれることを常に考え、尽力すること、経営者として社業の発展や研鑽をすること、その結果が女性の活躍へ繋がること、そして世の中へ貢献することになると信じております。会員同士のつながりや、商工会議所や社会とのつながりを強くしていくことが重要となります。皆様と一緒に3年間を過ごし、共に成長し、未来を築いていきたいと存じておりますのでよろしくお願いいたします。