女性起業家大賞

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第19回『女性起業家大賞』受賞者決定

~「感動・変革への挑戦」をキーワードに女性起業家を表彰~

全国商工会議所女性会連合会

地域を活性化させ、わが国経済社会の活力強化を図るため、柔軟性を持つ女性の社会への積極的な参画が期待されており、創業という観点からも女性企業家が担う社会的役割は非常に大きいものです。

こうした状況に鑑み、全国2万2千人を超える女性経営者のネットワークを持つ全国商工会議所女性会連合会では、女性の視点で、革新的・創造的な企業の創業や経営を行い、事業を成功させている女性起業家を顕彰し、督励・支援するため『女性起業家大賞』を2002年に創設しました。

対象は、創業10年未満の女性経営者で、スタートアップ部門(創業5年未満)、グロース部門(創業5年以上10年未満)の2部門にて募集。このたび、第19回「女性起業家大賞」受賞者が決定しましたのでお知らせいたします。

「第19回女性起業家大賞」受賞者一覧

最優秀賞

加藤 雅世子(かとう かよこ)様 インタビュー記事はこちら 

学校法人星生学園 理事長(佐賀県佐賀市)
【創業年:2011年】(グロース部門)

事業概要 教育業(中学校卒業以降の不登校・発達障がい者を入学対象とする高等専修学校)
主な受賞理由
  • 佐賀県のスクールカウンセラーとして小・中学校に勤務していた際、不登校や発達障がいなど修学に困難を抱えた生徒の中学校卒業後の進路選択の中で、専門性を持った支援が可能な進学先が存在しない現実を目の当たりにし、義務教育以降の支援が喫緊の課題と切に思い、その解決のために「学びのセーフティネット」として高等専修学校を設立。
  • 「垣根のない教育がユニバーサルな精神を育む」という教育理念を掲げ、特に、対人関係を学ぶソーシャルスキルトレーニングや、生活設計力の向上を目標としたカリキュラムに注力する。その一環として、高齢者福祉施設慰問や幼稚園ボランティア、企業へのインターンシップなど地域と関わる活動や、11種の検定試験への取り組みを通じ、社会で必要な生活スキルの習得を目指している。
  • 総修得単位数75単位と、高等学校卒業者と同等以上の学力があるとして、文部科学省から「大学入学資格付与指定校」として認可を受けている。さらに、学費を年間50万円に設定しどの家庭でも手の届く平等な教育機会を保ち、教育の質を維持し続けたことで、「SDGs佐賀県版冊子」のモデル校として紹介されたほか、2019年からは生徒一人当たりの運営費補助金が増額されるなど、行政にも着実に実績が認められてきている。
  • また、サポートする立場である職員間の協力体制、職場の雰囲気の好循環をもたらすために、相互に前向きな行動や発言を認め褒めるという「コンプル」を毎月行っており、失敗しても次につなげるコミュニケーションを第一に考えて職員の持ち味を活かす環境づくりを心掛けている。
  • 子ども達が尊重し協働し合う人間性教育を軸にした成長モデルであり、事務業務を徹底効率化し、子ども達や保護者との時間を多く設ける工夫を凝らしていること、フリースクール開設や保護者側支援など今後の展望も期待できることを高く評価。
受付女性会 佐賀

スタートアップ部門(創業5年未満)
優秀賞(1名)

矢島 幸子(やじま さちこ)様 インタビュー記事はこちら

株式会社ジューヴル 代表取締役(北海道岩見沢市)
【創業年:2017年】

事業概要 障がい福祉サービス・菓子製造業・飲食店(就労継続支援B型事業を基盤とした菓子製造業・飲食店の営業と共同生活援助(グループホーム)の運営)
主な受賞理由
  • 「障がいや難病など、様々な困難を抱える人が、自分らしく挑戦する生き方ができる環境を創る」を経営理念に、新たな障がい者の就労支援の場として、市内にカフェ兼菓子製造販売「patisserie 空香」をオープン。利用者の個別ニーズを細かくアセスメントし、それぞれの能力・特性に応じて就労とマッチングさせている。商品は地産地消やグルテンフリーにこだわり、全国百貨店物産展でも好評を博し、障がい者のモチベーション向上や自尊心の回復に繋がっている。さらに、昨年には障がい者グループホームを開設し、自立生活支援にも注力している。
  • 障がい者のための就労継続支援B型事業、菓子製造・販売、グループホーム開設と多角展開し、障がい者の経済的・社会的自立を目標に、包括的な支援を手掛けていることを評価。
受付女性会 岩見沢

スタートアップ部門(創業5年未満)
奨励賞(2名)

金森 律子(かなもり りつこ)様 インタビュー記事はこちら

株式会社リリフル 代表取締役(岐阜県大垣市)
【創業年:2017年】

事業概要 福祉サービス業(保育事業)
主な受賞理由
  • 正看護師として勤務した自身の経験を生かし、「困っているママをサポートしたい、女性にもっと活躍してほしい、今よりももっと自己成長をしてステップアップしてほしい」との想いから、岐阜県下で唯一となる、看護師常駐の保育所を2店舗開所。企業主導型保育事業という特徴を生かし、地域住民が利用する地域枠に加え、大垣市内企業の従業員の子供を預かる企業枠を設定し、約40社と契約を交わす。
  • 土日祝も開所していることや、卵・牛乳・小麦を一切使用しない手作り給食・おやつの提供、体調不良児は保護者の就労終了まで看護するといった、働くママ目線での運営を行う優位性を持つオンリーワン企業であることを評価。
受付女性会 大垣

井立 薫(いだち かおる)様 インタビュー記事はこちら

株式会社エコルソレイユ 代表取締役(愛知県春日井市)
【創業年:2015年】

事業概要 障がい福祉サービス業(就労継続支援事業、特定相談支援事業、障がい児相談支援事業)
主な受賞理由
  • 自身の病気をきっかけに、障がい者が安心して働きながら、自信と勇気を養ってもらえる事業所の開設を決意。市内に就労継続支援B型・就労支援事業所「エコール」を開設し、障がい者の制作した雑貨を販売する。利用者には最初にヒアリングを行い、何がその人の社会復帰に必要なのか、体調や作業内容等含め支援計画を立案。事業所は販売部門、就労支援部門、相談支援部門の3部門制を敷くことで各部門に専門性が生まれ、全体の業務効率化・事業活性化に繋がっている。その好影響から、新たに相談支援事業所を開設し、新規顧客獲得と既存利用者に対する一層の支援の幅を広げている。
  • 個々の事情に応じた障がい者の社会復帰と将来の自立のサポートに重点を置き、働きながら勇気を養うために、就労支援と相談支援の2本柱で専門的に支援を行っていることを評価。
受付女性会 春日井

スタートアップ部門(創業5年未満)
特別賞(3名)

田中 麻里奈(たなか まりな)様 インタビュー記事はこちら

株式会社lojus 代表取締役(東京都渋谷区)
【創業年:2015年】

事業概要 卸売業(美容商品を中心とした、製造・卸・小売)
主な受賞理由
  • ECサイトで美容品のバイヤーをしていた経験とネットワークを生かし起業。社名であるlojusは、「love & justice & speed(仁義とスピード)」を意味し、経営理念にも掲げている。大手同業他社が参入していないニッチ市場であった女性のデリケートゾーンやバストケア商品に着目し、自社開発ブランド「MAPUTI」を展開。当初から海外展開を視野に入れ活動し、中国人のインバウンド客を通じて先に中国で人気を高めることで、逆輸入商品として国内のメイン棚を確保する戦略を取った。その結果、現在は13カ国において商品を販売し、毎月シリーズ累計5~6万個を売上げるまでに成長を遂げている。
  • ターゲットと市場を明確に絞り、自社製品を国内外の市場へ展開させ、美容品業界に新風を吹き込む存在となっていることを評価。
受付女性会 -

歌野 真理(うたの まり)様 インタビュー記事はこちら

株式会社Temari 代表取締役(東京都新宿区)
【創業年:2016年】

事業概要 ITサービス、ファブレスメーカー(健康を教育で守るための商品・サービスの開発・提供)
主な受賞理由
  • 「教育で健康を守る」をビジョンに掲げ、IoTを活用したものづくりを通じ、家族の身近な課題の解決をサポートする製品の企画・開発を行う。中でも、人間が毎日行っている日常の健康行動である口腔ケアに着目し、アプリと連携し歯磨きを習慣化する「シャカシャカぶらしキット」を開発。歯ブラシにアタッチメントを取り付けることで、歯磨きの動きをセンサーがキャッチし、分析された情報がアプリ内でユーザーに提供される。アプリに従って歯磨きを行うと終了後にスタンプがもらえる仕組みで、子供の歯磨きの質の向上と習慣化の動機付けに繋げている
  • ユニークな発想で親子の健康と育児の課題をサポートしていること、大学病院や福祉施設との連携など、着実に展開の幅を広げていることを評価。
受付女性会 東京

西方 啓子(にしかた けいこ)様 インタビュー記事はこちら

アイル合同会社 代表社員(秋田県秋田市)
【創業年:2016年】

事業概要 介護事業(障がい児通所事業・短期入所事業)
主な受賞理由
  • 家族の付き添いで通所していた県外の児童発達支援事業所の充実した支援体制に感銘を受け、地元秋田でも同様の支援を提供したいと決意。障がい者等を抱える家族の精神的疲労を軽減するための一時的ケアの代替を行う「レスパイトケア」として、児童発達支援事業所を開設した。児童発達支援、放課後デイサービス、障がい児ショートステイの3事業を展開し、利用者家族の意向を重視した成長・発達支援に取組んでいる。
  • 障がい児の家族が精神的・肉体的に解放される時間を持てるように愛の心で総合的支援を行っていること、県内で唯一ショートステイを併設していることに加え、看護師常勤、個別指導、医療療育センターとの連携など付加価値により優位性を強化していることを評価。
受付女性会 秋田

グロース部門(創業5年以上10年未満)
優秀賞(1名)

伴 裕美(ばん ひろみ)様 インタビュー記事はこちら

ソーシャルアドバンス株式会社 代表取締役(兵庫県神戸市)
【創業年:2014年】

事業概要 サービス業(個人向けカウンセリング、組織向けメンタルヘルス対策支援・コンサルティング)
主な受賞理由
  • 「自他ともに身も心も豊かな幸せを実現し、明るく健やかな社会づくりに貢献すること」を経営理念とする。人間関係の希薄化やコミュニケーションスキルが失われつつあることが個人と組織の活性化を阻害している主要因であるとの考えのもと、メンタルヘルス対策包括支援を通じ、人間関係における「安心の醸成」につなげ、個人の問題を解決して個人の特性を活かせる組織づくりを支援している。
  • 全国7カ所に設置したカウンセリングルームを拠点として、組織の活性化に不可欠な基礎土台の役割を担っていること、15万件のカウンセリング実績と8万件の臨床データを基に分類した個人の心理特性841パターンの分析力・解析力で、各々の心理特性にあった多様な側面からのメンタルヘルスケアを展開し、個人・組織のパフォーマンスを最大限にする企業の健康な組織づくりに貢献していることを評価。
受付女性会 神戸

グロース部門(創業5年以上10年未満)
奨励賞(2名)

児玉 千賀子(こだま ちかこ)様 インタビュー記事はこちら

特定非営利活動法人アジェンダやまがた 代表理事(山形県山形市)
【創業年:2010年】

事業概要 福祉サービス業(特定障がい児通所支援事業)
主な受賞理由
  • 「音楽の楽しさでこころをひらいて耳をひらく」をコンセプトに、音楽で社会性と強調性を育み、音楽能力を開発することを目的とした独自の音楽支援プログラム「こだまメソッド」を開発。障がい児を対象に既存の音楽療法・音楽教育のシステムによらない音楽指導を展開している。
  • 音楽プログラムの実施だけではなく、傾聴力の強化・改善を図っていること、専門外の教諭も音楽指導ができるように学習指導要領や障がいの程度に対応した指導テキストの作成およびオリジナル楽器である木琴を開発し、業務量が多いといわれる特別支援音楽教育現場の改善に貢献していることを評価。
受付女性会 山形

佐藤 博子(さとう ひろこ)様 インタビュー記事はこちら

株式会社マリア 代表取締役(千葉県松戸市)
【創業年:2014年】

事業概要 不動産業(不動産売買・賃貸産等仲介、不動産管理、不動産コンサルティング)
主な受賞理由
  • 不動産会社に勤務していた経験と実績を活かし、入居できる物件を見つけにくい軽度な精神障がい者、高齢者、単身女性等を主な顧客とした不動産業で起業。精神科クリニックから障がい者本人が自活を希望している場合、一般のアパートで住み始めると治療効果が高いというアドバイスを受け、クリニックや障がい者就労支援事業所等と連携し、事業を展開する。
  • 社会的な潜在ニーズを掘り起こして社会的弱者層に「住む」という生活基盤を提供していること、顧客である患者の社会生活の安定化を図り公正で多様な社会を実現していることを評価。
受付女性会 -

グロース部門(創業5年以上10年未満)
特別賞(2名)

中本 真代(なかもと まよ)様 インタビュー記事はこちら

EJNグループ株式会社 代表取締役(愛媛県新居浜市)
【創業年:2014年】

事業概要 サービス業(小学生・中学生・高校生・高専生を対象とした学習塾の経営)
主な受賞理由
  • 学習範囲・スピードを個人に合わせて指導することは、一斉授業という形態では対応困難とされるが、「理解してから次に進む」ことこそが真の学力を身に着ける一番の近道との考えから、画一的な授業ではなく、個々の生徒に合わせ、塾と家庭教師を融合させた授業を実施している。講師は正社員を基本とし、社内マッサージ補助制度など各種手当や社宅等の福利厚生を充実させ、働きやすい職場づくりを実現している。
  • ひとり一人の学習能力・スピード・内容・性格に合わせて何通りもの授業を提供し、他の学習塾と差別化を図っていること、本人の現在の学力に適した学習指導をすることで、点数アップにつなげていることを評価。
受付女性会 新居浜

河西 香奈(かわにし かな)様 インタビュー記事はこちら

カナカワニシアートオフィス合同会社 代表社員(東京都江東区)
【創業年:2014年】

事業概要 卸・小売・サービス業(現代アートギャラリーの経営)
主な受賞理由
  • 「現代アートの面白さを、垣根低く、たくさんの方にお届けしたい」という理念のもと、都内3カ所にギャラリーを構える。よくわからないもの、足を踏み入れにくいと思われがちの現代アートギャラリーを熱心にわかりやすく作品解説することで顧客を開拓し、近隣のギャラリーと連携して展覧会を開催するなど文化芸術活動を展開する。
  • ギャラリー経営、アーティストマネジメント、展覧会開催等を通じ、若手アーティスト作品を国内外に発信し、現代アートの発展の一翼を担っていることを評価。
受付女性会 -

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